バラナシ
この街はヒンドゥー教のもっとも重要と言ってもいい場所
死の近づいた人々が集まり、ここで死を迎え、ガンジス川へと灰を流される。
つまり次の輪廻への出発地点とも言える。
街には死に付き纏いがちな暗い空気は一切ない。
むしろここに生きる人々のエネルギーに圧倒される毎日だ。
この素晴らしい街の空気にまた包まれたい。
というわけでインドのバラナシ特集。2009年7月22日に見た日蝕の写真も。
街のいたるところに牛がいるのはインドでは当然のこと。
だんだん愛らしく見えてきて、いつのまにか牛萌えに。
ガートと呼ばれる沐浴の石段が川沿いに延々と続いている。
ガート沿いには昔マハラジャの宮殿だった建物がこれまた延々と続いている。
ガンジス川と朝の日
ゆっくりと流れる川と人々の生活、人生。
神に感謝し沐浴するヒト、泳いでるヒト、体を洗ってるヒト。
ガートの朝は賑やか。
洗濯された色とりどりの布が干されていて綺麗だ。
少しくらい洗ったものが汚れても誰も気にしない。
暑い昼は水牛も沐浴している。
犬の親子。
ただマッサージをしているだけだけど、インドらしいおおらかさ。
ニームの木を噛んで歯磨きをしている。
ガートの奥ではババと呼ばれる放浪の人たちが寛いでいた。
路地、牛、犬、ゴミ、人。バラナシらしい光景のひとつだ。
楽器教室に牛が珍入。
駅のホームで体を洗う人。自由っていいですね。
なんともかっこうがいい人。
バラナシのターリー。地方によってぜんぜん味が違うインドのカレー定食。バラナシの味はまぁまぁ。
暑い夜は屋上で寝るに限る。
サルにさえ気をつければ居心地がいい。
バラナシの街に沈む夕日。
この時間になるとイスラム教のアザーンが街に響き渡る。
イスラム教徒も多く住んでいる。
日没後はガートでプジャーが毎日行われている。
この時間は人で溢れかえる。
日蝕の日
朝から多くの人がガート沿いに集まった。
はっきりしない天気だったが徐々に晴れ始める。
欠けていく太陽
みんな大騒ぎ。
宇宙の神秘。
一瞬で夜のようになり異様な雰囲気に。
静かに祈りを捧げている人たち。
再び顔を出した太陽。
こうして日蝕は終わったが、目撃した人たちはみな興奮状態、それぞれの場所でいつまでも感動を分かち合っていた。