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ペルーのバスは最悪だ - 被害者:源平と宏実

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僕らの旅の移動は基本的に一番安いローカルバス。

一番安いバスというのは地元の人の足でもあるので、

必然的に観光客より多くの地元の人に囲まれることになる。

別にそのこと自体に文句はないし、

むしろ生活を垣間見ることができるので好んで乗っている。

バスに長い間乗っていると、その国の人の性質を感じる瞬間が多々ある。

アルゼンチンやチリ、コロンビアなどの南米の先進国の乗客は、

大概行儀よくマナーがよかったり、

グアテマラの乗客は、バスを動くゴミ箱か便所と思っているようだった。

車内のマナーというのは乗客同士の思いやりによって構成されている。

なので自分勝手なことばかりする国民が詰め込まれていると、

車内の環境はひどく悪化する。

安いバスの車内環境がもっとも悪い国はどこか?

それはペルーだと断言したい。

ペルーの乗客はよくおやつを食べている。

主に果物や豆などだが、食べた後のゴミは通路に捨てる。

皆がそうするので、バスの通路はあっという間にゴミ捨て場のような状態に。

ペルーの乗客はよく吐く。

ペルーは山道ばかりの国なので、

乗客はウネウネ道や高度の変化に慣れているのかと思いきや、

吐いている人をよく見かける。

寒すぎて窓の開けられないバスでゲ○の匂いが充満する、そんな目に何度もあった。

そして吐いた後のゲ○袋は通路にポイッとやるので、

通路にはいくつもゲ○袋が落ちている。

そして休憩時間に外へ出ようとする誰かが踏み、袋が破れて中身が溢れ出すのだ。

ペルーの乗客は自分勝手だ。

基本的にペルー人は自分勝手だと思う。

自分だって荷物を積み込んでいるくせに、

他の人が荷物をいれるためにバスを停めていると、

「早く出せ!早く!」と怒鳴りながら、窓の外に体を出して車体をバンバン叩いて煽る。

同じバスに何人もそういう人がいたり。

ペルーで何度もバスに乗ったが、この光景は見慣れるほど見たので

たまたま気の短い人がいたとかそういう話ではない。

また、太ったおばさんのインディヘナ(先住民)が前に座っていて、

リクライニングシートをぶっ壊れるまで後ろにグイグイと倒してきたのには驚かされた。

僕のスペース30センチもない。

ペルーのバスは音楽が無限ループ

運転手や乗客のペルー人は喜んでいるのかもしれないが、

ペルーのフォルクローレという民族音楽を、永遠にループ再生するのが結構きつい。

最初は悪くないのだが、同じアルバム(しかも全部似たような曲調)を何時間もかけられるとだんだんツラくなってくる。

一番ひどかったのは、インカの首都クスコからマチュピチュ方面へと向かうバスで起きた事件だ。

クスコはインディヘナがとても多い街なので、乗客もインディヘナが多い。

クスコを出発して、山をひとつ越えたところでウルバンバという村に到着した。

バスはここで休憩を取るようだったので、乗客は食事やトイレのためにぞろぞろとバスを降りていった。

僕らがバスを降りると、簡易的に建てられた二つのボロいトイレの前に、すでに待っている人の列ができていた。

トイレに行きたかった僕らは、仕方ないので並んで待つ。

すると片方のトイレのドアが勢いよく開き、中から"股から足先までウ○コがベットリとついているおばあちゃん"が歩き出してきた。

おばあちゃんは、ゆっくりと歩いてバスのほうへと向かっていったが、

足跡のように垂れたウ○コだけが点々と残されていった。

トイレの中は悲惨としかいいようのない状態だった。

的を外したウ○コは便器から大きく外れ、しかも床に飛び散っている。

中でなにが起きたのか、壁にはあちこちウ○コがこすり付けてあって凄惨さを極めていた。

トイレが片方使えなくなったため時間がかかったが、なんとか用を済ませバスに戻り出発を待つ。

おばあちゃんの姿が見えないので、おばあちゃんはここが目的地だったのかと思っていたら、

出発寸前になって戻ってきた。信じられないことにそのままの状態だ。

おばあちゃんは一向に気にしない様子で、バスの奥へと乗り込んでいったが、

車内に匂いがどんどん充満していき、その最悪の状態はお婆ちゃんが降りるまで何時間も続いた。

ペルーのローカルバスに乗るなら覚悟が必要だ。

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